NASDAQ バイオテクノロジーインデックス
2018年1月から大和証券投資信託(現在の大和アセット)が「iFreeNEXT NASDAQ バイオテクノロジー・インデックス」の運用を開始しましたね。
そこで、この投資信託が連動を目指している指数である「NASDAQ BIOTECHNOLOGY INDEX」について解説します。
Nasdaqに上場しているバイオ・製薬企業が対象
NASDAQ バイオテクノロジーインデックスはNasdaq市場に上場しているバイオ・製薬企業が対象の指数(インデックス)です。
採用銘柄の主な条件は
- 時価総額が2億USドル以上
- 1日の平均取引株数が10万株以上
- ICBの分類に従って、バイオテクノロジーまたは製薬のいずれかに分類される
- Nasdaq市場が独占的に取り扱っている
です。
一応、NYSEにも「NYSE Arca Biotechnology」というのがありますが、アメリカ市場のEFTの時価総額からするとNASDAQ バイオテクノロジーインデックスがバイオテクノロジーのセクターでは最も人気の指数です。
こうしたこともあってか、新規上場するバイオ企業はNYSEではなくNasdaqを選ぶ企業が多いそうで、2020年1~5月にアメリカで新規上場したバイオ企業15社のうち、13社がNasdaqを選択しています。
1993年からスタートした指数
何気に歴史が古く、1993年に作られた指数です。もうすぐ30周年です。こんなに昔からバイオセクター向けの指数を提供していることがアメリカ市場のベンチャー投資の活発さを物語っています。指数として人気が出てきたのはETFが設定された2001年以降と言われています。
算出方法
算出方法は基本的には時価総額の加重方式です。ただし、上位5銘柄はそれぞれの銘柄が全体ウェイトの8%を超えないように、それ以外の銘柄は各々が全体ウェイトの4%を超えないように1年に1回調整されます。
例えば、現在構成銘柄でウェイトが1位のAMGEN(アムジェン)は2021年5月現在9.3%のウェイトを占めていますが、このような状態が続く場合は12月に8%を超えないように調整がされます。
銘柄数は200を超える
採用銘柄は200を超えています。ただし、上位10銘柄で47%のウェイト(2021年5月現在)を占めるため、上位銘柄に偏りがある指数ではあります。
チャートの確認がしやすい
NASDAQ バイオテクノロジーインデックスは値動きが簡単に検索できるので、安い時にスポットで買いたい方にはお勧めです。FactSetインデックスとかですとgoogleで検索してもすぐにチャートが出てこないですがNASDAQ バイオテクノロジーインデックスは「NASDAQ BIOTECHNOLOGY INDEX」と英語で検索すればすぐにチャートが出てくるので値動きの確認が容易です。
注意事項
参考資料
当記事について
当記事は閲覧者に情報を提供することを目的としており、金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
当記事は将来を保証するものではありません。
当記事の執筆に際して、指数提供会社・運用会社・販売会社との金銭のやり取りは一切ありません。
執筆者は「iFreeNEXT NASDAQ バイオテクノロジー・インデックス」「iShares Biotechnology ETF」を全個人資産の2%未満保有しております。ただし、当記事は自身が保有する金融商品の価格操縦を目的としたものではありません。