投資信託とETFの比較

指数連動の有価証券としてはETFと投資信託がありますよね。

どう違うかよくわからないという人もいるかと思いますので、比較表を通して解説します。

投資信託(公募型)ETF
上場区分非上場上場
(日本の場合
東証か大証が多い)
購入できる場所運用会社が指定する
証券会社・銀行
証券会社
価格1営業日に1回算出上場している市場が
開いている時間帯ならば
リアルタイムで変動
最低購入価格購入する証券会社・銀行
によるが100円から
購入できるものもある
安いETFで数千円から
購入手数料購入手数料の
低価格競争が激化し
オンライン購入すれば
無料のものも多い
通常の株式購入と同様の手数料
の場合が多い。ただし楽天証券や
SBI証券は一部のETF購入手数料
無料のものもある
信託報酬同じ指数であれば、
ETFよりも高いことが
多い
同じ指数であれば、
投資信託よりも
安いことが多い

ETFのメリット

指値で購入できる

価格が10%下がったら購入したいとかそういった購入の仕方は投資信託ではできませんが、ETFの場合指値注文ができるため価格が下がらなかったら買わないという注文の仕方が可能です。

信託報酬が安い

投資信託も指数連動型については信託報酬の引き下げ競争が加速しているため、ETFとあまり差がないものも増えてきましたが、一応ETFの方がちょっと信託報酬が安いです。

信託報酬率
【ETF】
MAXIS米国株式
(S&P500)
0.0858%
【投資信託】
eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
0.0968%
三菱UFJ信託銀行株式会社が販売する同じ指数に連動するETFと投資信託の比較

投資信託のメリット

銀行で買える

どの銀行でも投資信託を扱っており、オンラインバンキングであれば手数料無料の投資信託がいくつか用意されていることが多いです。ETFのために証券会社に口座を開いて入金するとなると多少面倒な作業が必要ですが、既に持っている銀行口座で投資信託口座を開いてオンラインバンキングで投資信託を買うのであれば手間が軽減されます。

少額・積み立てで買える

投資信託の場合、積み立てで毎月一回購入したり、少額で購入できたりするサービスを用意していることがあります。

上場していない

上場していないのが何のメリットがあるのかと思われるかもしれませんが、一部の金融会社や監査法人などにお勤めの方は「国内に上場している有価証券」の売買を制限する内規がある場合があります。そうした場合はETFを購入するのであっても社内で手続きが必要な場合もあります。もちろん、手続きすればいいのですが、頻繁に購入していてうっかり手続きを忘れてしまったということも起こりかねません。そういった懸念から「非上場の有価証券」である投資信託は自由に売買出来て便利と思われている方もいます。実際、私の知人もメガバンクに努めていましたが投資信託は自由に買えると言っていました。

※会社によってルールが異なるので、ご自身の会社のルールをご確認ください。