STOXX GLOBAL FINTECH INDEX(STOXX グローバル フィンテック インデックス)
2018年10月にSTOXX GLOBAL FINTECH INDEXへの連動を目指す投資信託「イノベーション・インデックス・フィンテック」が運用を開始しましたね。そこで、STOXX GLOBAL FINTECH INDEXについて解説します。
フィンテック(金融テクノロジー)を取り入れている企業が対象
フィンテック(金融テクノロジー)によって顧客への金融サービスの提供方法を変えたり、効率性の向上や新商品・ソリューションの推進することにより、従来の金融サービスに比べての競争力が高いサービスを提供する企業が組み入れ対象です。
より正確には以下の条件を満たす銘柄が対象です。
- 過去3か月間の1日の取引量の中央値(MDTD)が100万ユーロを上回る銘柄
- RBICSを活用して割り出した過去1年間のフィンテックに関連する収益が全体の収益の50%以上である
- 同一企業で複数種の株式を上場している場合、最も流動性の高い株式が対象
ウェイト調整
ウェイトは浮動株調整後時価総額にフィンテック関連の収益の割合をかけあわせた額に加重する方式で求めます。ただし、単一の銘柄で8%のウェイトを超えないことや4.5%以上のウェイトをもつ銘柄のウェイトを全て足し合わせたときに、35%を超えないようにするといった偏りを防ぐための細かいルールがあります。
ウェイト調整は4半期に1回行われます。具体的には3月、6月、9月、12月です。
組み入れ銘柄は169
2021年6月現在、組み入れ銘柄は169もあります。上位10銘柄は下表の通りでペイパル、マスターカード、ビサ、S&P、スクエアといったアメリカの有名企業が名を連ねています。
169もあると日本の銘柄も多く組み入れられていて「日本取引所グループ」「オービック」「GMOペイメント」「マネックスグループ」「グローリー」などが組み入れられています。海外の銘柄はイメージわきづらいですが、日本の銘柄を聞くとこういう銘柄に投資する指数なのかとイメージがつかみやすいですよね。
銘柄名 | 国 |
PayPal Holdings (ペイパル) | アメリカ |
MasterCard Inc. Cl A (マスターカード) | アメリカ |
VISA Inc. Cl A (ビサ) | アメリカ |
S&P GLOBAL | アメリカ |
SQUARE CL.A (スクエア) | アメリカ |
Fidelity National Information | アメリカ |
CME Group Inc. Cl A | アメリカ |
Hong Kong Exchanges & Clearing | 香港 |
Intuit Inc. | アメリカ |
ADYEN | オランダ |
注意事項
参考資料
当記事について
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執筆者は「イノベーション・インデックス・フィンテック」を全個人資産の2%未満保有しております。ただし、当記事は自身が保有する金融商品の価格操縦を目的としたものではありません。