Solactive Industrial Robotics & Automation Index(Solactive 工業用ロボット 自動化 インデックス)
Solactive Industrial Robotics & Automation Indexへの連動を目指す「Oneフォーカス ロボット・テクノロジー」が2020年1月から運用を開始しましたね。そこで、「Solactive Industrial Robotics & Automation Index」について解説します。
工場自動化装置や産業機械部品、半導体セクターの先進国銘柄が対象
工場自動化機器、一般半導体、産業用機械部品・サポート機器、プロセッサー半導体、ロジック&ASIC半導体、特殊半導体のいずれかに分類される先進国株式が対象です。
また、時価総額・流動性で以下の条件があります。
- 選定日より過去6か月間と過去1か月の1日平均の取引高がいずれも500万USD以上
- 時価総額が10億USD以上
- 浮動株比率が10%以上
組み入れ銘柄数が30になるように選定
30という数字にどういう意図があるのかはよくわからなかったのですが、基本的に組み入れ銘柄が30になるように以下の条件に基づいて選定しているそうです。
- 選定日より過去12か月においてトータルリターンがマイナスの銘柄は除外
- 時価総額の大きい順にランク付け
- ランキング上位30社を構成銘柄とする
- ただし、同一業種から10社以上選べれないよう、同一業種の10社目以降は除外し、他業種のランキング上位の銘柄を代わりに選ぶ
(※上記の方法で該当する30社がなかった場合は30社が該当するように同一業種の銘柄数を増やす。また、相場環境が悪いなどでトータルリターンがプラスの銘柄が少なくて30社が選定できない場合はトータルリターンがマイナスの中から最もトータルリターンが良い銘柄を選定できる。)
2021年5月の組み入れ数は29
組み入れ銘柄数が30になるように選定といいながら、2021年5月現在の組み入れ数は29です。というのも、2021年4月に組み入れ銘柄の「INPHI CORP」が買収され、上場廃止となったためです。こういったことも起こるので、選定日には組み入れ銘柄数が30でも次の選定までに除外される銘柄が現れて銘柄数が29以下になることもあります。
ウェイト
ウェイトは各銘柄が均等になるように4半期に1回調整されます。
上位10銘柄
上位10銘柄は以下の通りです。キーエンスや豊田自動織機といった日本企業も組み入れられていますね。
時価総額に関係なくウェイトの自動調整が四半期に1回あるため、上位10銘柄は入れ替わりが頻繁に発生します。
銘柄名 | 日本での呼称 | 国・地域 |
MARVELL TECHNOLOGY INC | マーベルテクノロジー | アメリカ |
ALFA LAVAL AB | アルファ・ラバル | スウェーデン |
NVIDIA CORP | エヌビディア | アメリカ |
NORDSON CORP | ノードソン | アメリカ |
KION GROUP AG | キオン・グループ | ドイツ |
LATTICE SEMICONDUCTOR CORP | ラティスセミコンダクター | アメリカ |
キーエンス | キーエンス | 日本 |
OUTOTEC OYJ | アウトテック | フィンランド |
豊田自動織機 | 豊田自動織機 | 日本 |
AMETEK INC | アメテック | アメリカ |
注意事項
参考資料
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